2024.03.28食パン猫しずくの誕生
人間もすなる日記といふものを、にゃんこもしてみむとてするなり。
わたしの名前はしずく。
保護猫譲渡センターねこといっしょのスタッフねこ第一号。
生まれたのは2022年の4月4日。ゾロ目で縁起がいい日だわ。
きょうだいは、あめ、風太、雷太、パイ。みんな薄い茶トラ。
とりわけわたしとあめは、珍しいまるどらの女の子として生まれたってわけ。
小さい頃のわたしがどれだけ可愛かったか、センターのみんなが言うわ。
別に今はその面影がないって言う意味じゃないわ。
今ももちろん可愛いもの。
もっちりふかふかに成長して、なぜだかみんな「食パン」って言うけど、きっと可愛いってことよね。
わたしがセンターに来た時は、わたしたちきょうだい(あめ、風太、雷太)に、みーちゃんとくーちゃんというおばあちゃま姉妹と、トトとトキというおじさま兄弟、わたしより1ヶ月早く生まれた、キジトラの双子・モモタとかぐやがいたわ。
わたしたちは大きな家族になって、毎日追いかけっこをしたり一緒に寝たり、仲良く過ごしたわ。
生まれたお家もお母さんのことも忘れた頃、お家に戻っていた雷太と残っていたパイは、大きくなれずにお星様になった。そういうこともあるのですって。
だからわたしはその分も、長く生きなきゃいけないの。
あめと風太も、それぞれずっとのおうちに行って、幸せにしているみたい。
もうすぐ2度目のお誕生日だから、写真がくるはずだよって、フジワラが言ってるわ。
人間はばかね、そんなものなくても、わたしにはわかるのよ。
だってわたしたち猫はみんな、幸せになるために生まれてきてるんだから。